「ねえねえ、山崎先生って……やっぱり、そういうことなん?」
知織ちゃんの目がキラキラと輝きだした。
「あ♪わかってた?そうねんて~!知織ちゃんが帰ったあと、恭兄さまとイチャイチャしてるし、びっくりして~ん♪」
「いや~~♪似合う~♪」
私達は、そんな妄想話で盛り上がった。
……あの夜、恭兄さまはいつまでも帰宅しない私を心配して、知織ちゃんの自宅へ電話したらし
い。
そこから、知織ちゃんは自分の受験勉強を放棄して、土日も放課後も私のそばにいてくれてたそうだ。
ごめんね。
ありがとう。
私はもう大丈夫やから、受験勉強に戻ってね。
そんな想いは口にしなくても知織ちゃんに伝わっていたようだ。
18時に知織ちゃんを自宅に送り届けたその別れ際、釘を刺されてしまった。
「恭匡(やすまさ)さん、ありがとうございました。……ほな由未ちゃん!明日から受験生な!女子大でも国立!一緒に勉強再開な!」
知織ちゃんをおろした後、私は恭兄さまの腕にぴとっとくっついて離れなかった。
「由未ちゃん、女子大志望?だっけ?」
恭兄さまが前方を見つめながらそう尋ねた。
「……決めてへん。」
私がそう返事すると、恭兄さまは、ふーん……と、受け流し、それ以上何も言わなかった。
いつもの高級スーパーで、お買い物。
……わあ……こわい。
人の声と店内に流れる音楽、カートの車輪の音が、気持ち悪くくもって頭に響いてつらい。
私は恭兄さまの腕にしがみついて歩いた。
鮮魚コーナーで、恭兄さまは秋刀魚が気になってしょうがないらしい。
でも私は、ぐじ(甘鯛)のお造りに目が釘付け。
「ぐじ食べたい!ぐじのお造り、珍しいねん!甘いねん!なめらかねん!」
珍しく力説して、ぐじをゲット。
「じゃ、秋刀魚は明日。お野菜は?買い足していい?」
「何かあったん?」
「里芋。それに栗も出てたよ。」
……恭兄さま……ほんまに、その系統のもん好きやねえ。
うちにカボチャがあるから炊こうと思っててんけど、今度天ぷらにでもしようかな。
買い物を終えて、車に戻ると、恭兄さまが突然言った。
「由未ちゃん、大学行くのやめない?」
「へ?」
さすがにその選択肢はなかった。
驚く私の手を恭兄さまが取って両手で包み込む。
そして、私の目を覗きこむように見つめて、おっしゃった。
「結婚、しよう。」
……え?
え?え?え?
今?すぐ?
本気!?
展開、早すぎひん?
知織ちゃんの目がキラキラと輝きだした。
「あ♪わかってた?そうねんて~!知織ちゃんが帰ったあと、恭兄さまとイチャイチャしてるし、びっくりして~ん♪」
「いや~~♪似合う~♪」
私達は、そんな妄想話で盛り上がった。
……あの夜、恭兄さまはいつまでも帰宅しない私を心配して、知織ちゃんの自宅へ電話したらし
い。
そこから、知織ちゃんは自分の受験勉強を放棄して、土日も放課後も私のそばにいてくれてたそうだ。
ごめんね。
ありがとう。
私はもう大丈夫やから、受験勉強に戻ってね。
そんな想いは口にしなくても知織ちゃんに伝わっていたようだ。
18時に知織ちゃんを自宅に送り届けたその別れ際、釘を刺されてしまった。
「恭匡(やすまさ)さん、ありがとうございました。……ほな由未ちゃん!明日から受験生な!女子大でも国立!一緒に勉強再開な!」
知織ちゃんをおろした後、私は恭兄さまの腕にぴとっとくっついて離れなかった。
「由未ちゃん、女子大志望?だっけ?」
恭兄さまが前方を見つめながらそう尋ねた。
「……決めてへん。」
私がそう返事すると、恭兄さまは、ふーん……と、受け流し、それ以上何も言わなかった。
いつもの高級スーパーで、お買い物。
……わあ……こわい。
人の声と店内に流れる音楽、カートの車輪の音が、気持ち悪くくもって頭に響いてつらい。
私は恭兄さまの腕にしがみついて歩いた。
鮮魚コーナーで、恭兄さまは秋刀魚が気になってしょうがないらしい。
でも私は、ぐじ(甘鯛)のお造りに目が釘付け。
「ぐじ食べたい!ぐじのお造り、珍しいねん!甘いねん!なめらかねん!」
珍しく力説して、ぐじをゲット。
「じゃ、秋刀魚は明日。お野菜は?買い足していい?」
「何かあったん?」
「里芋。それに栗も出てたよ。」
……恭兄さま……ほんまに、その系統のもん好きやねえ。
うちにカボチャがあるから炊こうと思っててんけど、今度天ぷらにでもしようかな。
買い物を終えて、車に戻ると、恭兄さまが突然言った。
「由未ちゃん、大学行くのやめない?」
「へ?」
さすがにその選択肢はなかった。
驚く私の手を恭兄さまが取って両手で包み込む。
そして、私の目を覗きこむように見つめて、おっしゃった。
「結婚、しよう。」
……え?
え?え?え?
今?すぐ?
本気!?
展開、早すぎひん?



