食べ終わると、急に襲ってきた眠気。
それは槇も一緒だったようで。
「うおー、眠っ」
「あたしもー」
次第に重くなる瞼。
「俺もうだめだわ。綾子寝るぞー」
「はーい」
そのままこてんと横になった槇に、あたしはぴったりと寄り添った。
槇の胸に顔を埋めると、優しく腕が回された。
槇の温もりに包まれていると、意識はすぐに遠のいた。
どれぐらい経っただろうか?
次に起きた頃には、空はオレンジ色になっていた。
見上げると、槇はまだ夢の中。
時計を見たら、5時半を回っていた。
あまりに気持ち良さそうに寝てるから、起こすのが少し可哀想だったけれど。
もうすぐご飯の時間ということもあって、
あたしは槇を揺さぶった。

