綾子は首が弱い。
俺は唇を下におろし、綾子の首に強く吸い付いた。
「俺のしるし~♪」
赤く残る、いわゆるキスマークというもの。
いつもは目立たないところに付けるんだけど、
今日は見えるところに。
綾子は髪が短いから、隠すこともできないんだよな。
「槇っ…やめて…」
頬を赤く染めて、とろんとした目で俺に訴えかける綾子。
でも俺には誘ってるようにしか見えない。
「俺を放っておくからだろ?」
首筋を舐めると、ビクンと体は跳ねた。
俺からのイタズラに耐えるように、綾子はギュッと目を閉じた。
何かを我慢してるようにも見える。
俺は綾子から唇を離した。
その瞬間、恐る恐る目を開ける綾子。

