細く、さらさらな浅海の髪の毛を撫でる。

付き合い始めた頃、肩より上だった髪の毛は、

今は胸のあたりまで伸びていて。

大学生になり、大人に近付いたということもあるのか、

体付きも色っぽくなった気がする。


好きになったあの頃と比べると、幼さは消えた気がする。

少しずつ大人になっていく浅海を、そばで見られることが

なんだか幸せに思えて。

これから先、浅海がどんな女になるのか、

隣で見ていくのが楽しみだ。


「ははっ、笑ってる」


寝顔を見つめていると、微笑みだした浅海。

一体どんな夢見てんだろ?

俺の夢だったら、嬉しいのに。


その時、

ふと思い出した。

浅海を好きになった日のこと。