そんなある日。 教室に忘れ物をした俺は、部活の前に廊下を歩いていた。 その時、 「好きなんだ、真柴のこと」 突然聞こえた告白。 真柴? 階段の踊り場に見えた、香波の姿。 一緒にいるのは、確か隣のクラスの木ノ本ってやつ。 学年でもベスト3に入る、イケメンって言われてるやつだ。 そのベスト3には、なぜか俺も入ってるらしいんだけど。 まあ、そんなことはどうでもいいとして。 俺は階段の陰に隠れて、二人の様子を見た。 別に俺には関係のないことなのに、なぜか気になってたまらなかった。