どれぐらいたっただろう。
未だニコニコと笑顔を浮かべる梨杏ちゃんを、あたしは睨む。
『そんな怖い顔しないでよ。それに、梨杏は悪くないよ?私の大切なぬいぐるみさんを傷付けたお姉ちゃんが悪いんだから。それに、梨杏忠告したよ?約束のあと、言ったよね?もうぬいぐるみを乱暴にしないでって、乱暴にしたら、ぬいぐるみが怒っちゃうからって。それなのに、約束を破ってぬいぐるみを殴るなんて…。 お姉ちゃん酷いよ……。ぬいぐるみを殴るのは、梨杏を殴ってるのと同じ。ぬいぐるみを蹴るのは、梨杏を蹴ってるのと同じ…ぬいぐるみをいじめるのは、梨杏をいじめてるのと同じ。生きてる人には出来ないでしょ?でもね、ぬいぐるみも生きてるの。……いじめられてるなら分かるはずだよ』
『……痛い気持ち、悲しい気持ち、怒りの気持ち……』
『お姉ちゃんなら、分かってくれると思ってた…。だけど、そうじゃないんだね…』
梨杏ちゃんは、俯き、悲しそうな声で話す。
「ち、違うの梨杏ちゃん!あ、あのね…」
『言い訳なんて要らない。お姉ちゃんは梨杏との約束、守ってくれなかった…』
梨杏ちゃんは、赤く光る、大きな瞳から、涙を溢した。
……ギィ……ギギィ……
また、包丁の刃を引きずる音がする。
『……ねぇ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは、ぬいぐるみはのこと、好き?』
唐突な質問にと思わず戸惑ってしまった。
「え、えと……す、好きだよ?」
『……ストレス発散できるから、でしょ?』
「ち、違うよ!!可愛いし、フワフワしてて、さわり心地もいいし……」
昔、ぬいぐるみが大好きだった頃のことを思い出す。
……懐かしい…。
『……ホント…?』
潤んだ瞳であたしを見上げる。
「ほ、ホントだよ…?ね、もうしないって、ホントに約束する。誓うから…お願いだから許して……?』
あたしはそう言って、その場に崩れた。
「……お願い、だから……帰して…」
また涙が溢れた。
『……分かった』
その言葉に希望をもち、顔をあげる。
梨杏ちゃんは、満面の笑みであたしに向かってこう言った。
『じゃあ、今すぐここで殺してあげるね♪』
****
未だニコニコと笑顔を浮かべる梨杏ちゃんを、あたしは睨む。
『そんな怖い顔しないでよ。それに、梨杏は悪くないよ?私の大切なぬいぐるみさんを傷付けたお姉ちゃんが悪いんだから。それに、梨杏忠告したよ?約束のあと、言ったよね?もうぬいぐるみを乱暴にしないでって、乱暴にしたら、ぬいぐるみが怒っちゃうからって。それなのに、約束を破ってぬいぐるみを殴るなんて…。 お姉ちゃん酷いよ……。ぬいぐるみを殴るのは、梨杏を殴ってるのと同じ。ぬいぐるみを蹴るのは、梨杏を蹴ってるのと同じ…ぬいぐるみをいじめるのは、梨杏をいじめてるのと同じ。生きてる人には出来ないでしょ?でもね、ぬいぐるみも生きてるの。……いじめられてるなら分かるはずだよ』
『……痛い気持ち、悲しい気持ち、怒りの気持ち……』
『お姉ちゃんなら、分かってくれると思ってた…。だけど、そうじゃないんだね…』
梨杏ちゃんは、俯き、悲しそうな声で話す。
「ち、違うの梨杏ちゃん!あ、あのね…」
『言い訳なんて要らない。お姉ちゃんは梨杏との約束、守ってくれなかった…』
梨杏ちゃんは、赤く光る、大きな瞳から、涙を溢した。
……ギィ……ギギィ……
また、包丁の刃を引きずる音がする。
『……ねぇ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは、ぬいぐるみはのこと、好き?』
唐突な質問にと思わず戸惑ってしまった。
「え、えと……す、好きだよ?」
『……ストレス発散できるから、でしょ?』
「ち、違うよ!!可愛いし、フワフワしてて、さわり心地もいいし……」
昔、ぬいぐるみが大好きだった頃のことを思い出す。
……懐かしい…。
『……ホント…?』
潤んだ瞳であたしを見上げる。
「ほ、ホントだよ…?ね、もうしないって、ホントに約束する。誓うから…お願いだから許して……?』
あたしはそう言って、その場に崩れた。
「……お願い、だから……帰して…」
また涙が溢れた。
『……分かった』
その言葉に希望をもち、顔をあげる。
梨杏ちゃんは、満面の笑みであたしに向かってこう言った。
『じゃあ、今すぐここで殺してあげるね♪』
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