教室の扉の前。
あたしは立ち尽くしていた。
ざわめきもなければ、話し声すらない。
どうしてこんなにも静かなの…?
……カタッ
なにかが机にぶつかる音がする。
一体何が起こってるの…?
勇気をだし、覚悟を決めて、教室の扉を開ける。
「……!?」
目の前の光景は、あまりにも残酷なものだった。
「……りあん…ちゃん…?」
『あ、杏お姉ちゃん!』
梨杏ちゃんが、黒いフリフリのドレスを着て、黒の小さい帽子を被っている。
その黒いドレスも不気味だが、一番不気味なのは、梨杏ちゃんの顔に、血がついていること、服に飛び散っていること。
……こんな残酷な光景の中で、笑顔でいられていること。
「これ……梨杏ちゃんがやったの……?」
考えたくもない。
梨杏ちゃんがやったなんて。
しかし、頭の中の否定は、肯定の言葉で埋め尽くされた。
『うん!そうだよ~♪』
「ど、どうして…こんなこと……」
涙が溢れた。
『杏お姉ちゃん、いじめられてたんでしょ?梨杏知ってるんだよ。お姉ちゃんがいじめられて、ぬいぐるみでストレス発散してたの。梨杏知ってるよ。梨杏との約束……破ったことも…』
梨杏ちゃんの赤い瞳が鋭く光る。
ゾクッと背筋が凍る。
『……でもね、梨杏、杏お姉ちゃんのことは好きだから……ここで復讐してあげるね♪』
「復、讐……?」
『そうだよ~?梨杏との約束を破った子は、みーんな殺してるの♪』
「こ、ころして……!?」
『あ、でも、梨杏のお仕事は、乱暴に扱われている不幸なぬいぐるみたちの呪いを手伝うことかな~?この人たちは梨杏がやったけど、杏お姉ちゃんを裁くのは羊さんだよ♪』
笑顔で淡々と喋る梨杏ちゃん。
「ひ、羊……?」
『……羊のぬいぐるみさん。怒ってるよ…?』
梨杏ちゃんの隣に、ポツンと佇む羊のぬいぐるみ。
まるで生きているかのように、二本立ちしており、その手には包丁が握られている。
「知らない…そんなの知らないっ!!」
『さぁ羊さん、殺っちゃっていいよ♪』
羊がこちらへ向かってくる。
「いや…やめて……いやあぁぁぁっ!!」
教室を飛び出す。
何故か誰もいない廊下と教室。
『フフフ~♪誰もいないよ~?誰も…ね♪』
「そんな…なんで……なんでよっ!!誰か!誰かいないの!?」
『無駄無駄ぁ~~♪♪誰もいないよ~助けてくれないよ~♪』
後ろから、コツ、コツ、と足音がする。
あたしは走り出した。
階段を下りて、玄関へ向かう。
「……なんで…」
扉が閉まっている。
ノブを捻るも、動かない。
……コツ、コツ……
……キキィ……ギィィィィ!!
包丁の刃が、壁を引っ掻く音が耳に響く。「嫌……来ないで…!」
頭の中は、恐怖でしかなかった。
****
あたしは立ち尽くしていた。
ざわめきもなければ、話し声すらない。
どうしてこんなにも静かなの…?
……カタッ
なにかが机にぶつかる音がする。
一体何が起こってるの…?
勇気をだし、覚悟を決めて、教室の扉を開ける。
「……!?」
目の前の光景は、あまりにも残酷なものだった。
「……りあん…ちゃん…?」
『あ、杏お姉ちゃん!』
梨杏ちゃんが、黒いフリフリのドレスを着て、黒の小さい帽子を被っている。
その黒いドレスも不気味だが、一番不気味なのは、梨杏ちゃんの顔に、血がついていること、服に飛び散っていること。
……こんな残酷な光景の中で、笑顔でいられていること。
「これ……梨杏ちゃんがやったの……?」
考えたくもない。
梨杏ちゃんがやったなんて。
しかし、頭の中の否定は、肯定の言葉で埋め尽くされた。
『うん!そうだよ~♪』
「ど、どうして…こんなこと……」
涙が溢れた。
『杏お姉ちゃん、いじめられてたんでしょ?梨杏知ってるんだよ。お姉ちゃんがいじめられて、ぬいぐるみでストレス発散してたの。梨杏知ってるよ。梨杏との約束……破ったことも…』
梨杏ちゃんの赤い瞳が鋭く光る。
ゾクッと背筋が凍る。
『……でもね、梨杏、杏お姉ちゃんのことは好きだから……ここで復讐してあげるね♪』
「復、讐……?」
『そうだよ~?梨杏との約束を破った子は、みーんな殺してるの♪』
「こ、ころして……!?」
『あ、でも、梨杏のお仕事は、乱暴に扱われている不幸なぬいぐるみたちの呪いを手伝うことかな~?この人たちは梨杏がやったけど、杏お姉ちゃんを裁くのは羊さんだよ♪』
笑顔で淡々と喋る梨杏ちゃん。
「ひ、羊……?」
『……羊のぬいぐるみさん。怒ってるよ…?』
梨杏ちゃんの隣に、ポツンと佇む羊のぬいぐるみ。
まるで生きているかのように、二本立ちしており、その手には包丁が握られている。
「知らない…そんなの知らないっ!!」
『さぁ羊さん、殺っちゃっていいよ♪』
羊がこちらへ向かってくる。
「いや…やめて……いやあぁぁぁっ!!」
教室を飛び出す。
何故か誰もいない廊下と教室。
『フフフ~♪誰もいないよ~?誰も…ね♪』
「そんな…なんで……なんでよっ!!誰か!誰かいないの!?」
『無駄無駄ぁ~~♪♪誰もいないよ~助けてくれないよ~♪』
後ろから、コツ、コツ、と足音がする。
あたしは走り出した。
階段を下りて、玄関へ向かう。
「……なんで…」
扉が閉まっている。
ノブを捻るも、動かない。
……コツ、コツ……
……キキィ……ギィィィィ!!
包丁の刃が、壁を引っ掻く音が耳に響く。「嫌……来ないで…!」
頭の中は、恐怖でしかなかった。
****

