ぬいぐるみ少女の呪い

「ん……あれ?あたし…」

目を覚ますと、部屋はオレンジ色に包まれていた。

もう夕方…。

そんなに寝てたんだ。

宿題やらなきゃ…。

ベットから降りて、勉強机に向かう。

「わっ……なんだ、ぬいぐるみか…」

踏んでしまったぬいぐるみを拾い上げる。

「……ん?」

羊のぬいぐるみの目をまじまじと見る。

小さくてあまり分からないが、よくみると、黒い目のなかに、赤いなにかが見える。

小さすぎてよく分からないけど、赤いなにかがクルクルと回っている。

「……まぁいいや」

後ろのベッドへと放り投げる。

プリントを出して、問題をとく。

にしても、寝たからか、それとも、ぬいぐるみを殴ったからか、かなりスッキリしている。

おかげで、早く宿題が終わった。

「ふー…。まだご飯まで時間あるし、マンガでも読もーっと」

椅子から降りて、本棚からマンガを取り出す。

ベッドに腰掛け、ページをめくる。

隣に転がったぬいぐるみが、あたしを睨んでいるのも気付かずに。

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ご飯もお風呂も終わって、明日の用意も終わった。

あとは寝るだけ。

布団にもぐって、電気を消す。

目を閉じて、眠るのを待つ。

だけど、一向に眠れない。

目を開けて、天井を見つめる。

なんでだろう…。

明日が怖くても、普通に眠れたのに…。

胸がモヤモヤする。

胸騒ぎってやつ。

……いくらイラついていたとはいえ、梨杏ちゃんとの約束を破った罪悪感が、やっぱりあるのかな…。

えぇい。大丈夫!目を閉じてれば、その内に寝ちゃうよ!

もう一度目を閉じて、眠気がくるのを待つ。

そしてあたしは、眠りについた。

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