「いいか。この村のどこかに頭領と女、娘が一人いるはずだ。
 くまなく探せ、それ以外は生き残ってもらっては困るからな。
 一人残らず殺して構わん。」

人間が大声を出しながら、家に次々と火を放ち
逃げ惑う仲間に刀で切りつけ殺している。

「おい、お前は頭領の娘か。」

人間の男を前にして震える女の子・・・。
子供のはところどころに擦り傷があり、着てる服は泥にまみれ
元の色がわからないほど茶色く汚れている。

子供は目から涙を流しており、男の質問に答えることができず。
ただただ口から声にならない声を出すことしかできなかった。

「ちっ。ちがうのか。なら死ね。」

私は咄嗟に道端に突き刺さっている獲物を地面から抜き取り、
子供を殺そうと腕を振りかぶっている男の腕を切り落とした。


切り口からは鮮血が勢いよく流れ、地面には血の海が生まれた。
男はこちらを振り返り何かを言おうと口を開けたが、すでに首は身体から離れており
先を言葉を話すことができなかった。

「ゆ、ゆづき様。」

呆然とこちらを見ている子供に近づいた。
「助けに来るのが遅くなって済まない。無事でよかった。
 お前の父と母はどこにいるかわかるか。」

泣きながら顔を横に振る。
「まだ人間たちがいる。どこかに身を潜を隠しているんだ。」