「オレと沼田、大塚は1年の時から生徒会役員としてここにいるが、その中でオレたちはこの学校のいろんな問題を見てきた。
それこそ万引きやカツアゲ、いじめにリンチと問題は様々だった。
だが、去年卒業した先輩たちや今の三年の先輩の話を聞くと、以前はもっとひどかったらしい。」
「男子も女子も関係なく好き放題やってたし、やられてたみたい。
でもね、びっくりするんだけどそういう事件の情報がまったく学校内に回らなかったの。注意喚起もなし、加害者被害者に関する情報もなし。
…まるで初めから事件なんてなかったかのように学校内は表面上だけ落ち着いていたの。」
会長とハム先輩が話し始めた話は、この学校の陰の部分…ヒーロー部結成の理由とも大きく関わっている。
「事件のほとんどが裏で行われて、もみ消されてきたから…ですね?」
もはや確信を持って聞いた。
やっぱり生徒会は知っていたんだ。
そしてそれを誤魔化してきたんだ。
「その通り。くるみちゃんはやっぱり頭の回転がはやいね。それとも、初めからそう見当をつけていたのかな?」
急に生徒会室のドアの方から声がして、そちらを見ればなぜかため息をついている副会長がいた。
いつの間に現れたんだ。
「くるみちゃんってば、なんでオレがいないときに来ちゃうかなー。オレがその話しようと思ってたのに。」
「あら沼田くん、おかえり。遅かったね。」
「風紀委員長がうるさくてね。」
「そうか、話の続きをしてもいいか?」
「どうぞ、オレも様子見て口挟むから。」

