無事と言っていいか分からないけど、とりあえず2学期が終業した。


先生たちからしたら、3年生のこの大事な時期に何してくれてんねんという感じの幕引きだったんだろうが、果たしてどうなることやら。




「マリリン、お待たせ。」

「待ってないよ。」



クリスマスというキラキラしたイベントにこのような形で参戦することになるなんて思ってなかったくるみさんですが、マリリンがおもてなししてくれるということなので、遅れないように待ち合わせ場所に行くと、天使がそこにいた。



「すごい。マリリンってやっぱり天使様だったんだ。」


「…なんでそうなる。」


「だって、マリリンの周りなんかキラキラオーラ出てるよ?眩しくて直視できないよ?」


「後ろにあるイルミネーションが光ってるだけだろ。ほら、行くぞ。」



そう言ってさりげなくあたしの手を捉えて歩くマリリンに、普通に恥ずかしくなったわ。

女の子扱いされてて照れる。




「お、大人しくなったな。」


「マリリン、なんか今日はいつもより男前度が上がってるよ。」


「そりゃ、彼女の前じゃかっこつけたいからな。」


「…マリリンはかっこつけなくても十分かっこいいから大丈夫。これ以上キラキラオーラ発したら周りの人達が倒れちゃうよ。」


「くるみにしか出してないから大丈夫。」



この男、こうも恥ずかしいセリフをポンポンと…



「照れるからとりあえず黙っておくね。マリリンも黙ってね。」



「そういうのも全部言っちゃうのがくるみだよな…」



なんか苦笑いされた。