「あー緊張した。これで委員長が敵になるendだったらどうしようかと思いましたよ。」


「それはこちらのセリフだ。ヒーロー部が活動しているのは本当はだいぶ前から分かっていたんだが、そのやり方ゆえに味方であると言ってはいけない気がしていた。

ただ、これでヒーロー部の目的がはっきりしたからな。」



「……あれ、でも待ってください。矛盾点がいくつかあります。」


「なんだ?」



以前、忠犬小竹丸と話した時には、風紀はヒーロー部を敵とみなしている的な話をしていた。

それに、風紀委員のくせにヒーロー部に助けられてみっともないみたいな言いぶりだったはずだ。



「委員長、他の風紀委員の人たちにヒーロー部についての話ってしてます?」


「それはまぁ、業務に関係あるところもあるからな。」


「その時、どんな説明しました?」


「……正確には覚えていないが、風紀委員とは別に、違反者に対して制裁を行っている奴らがいるから、そいつらに取られる前に違反者を確保しろとか…そんな感じだったと思う。」


「あーなるほど。それを聞いて何となく敵認定されていたってことですね。」


「…なんかまずかったか?オレも先輩たちからこんな風な説明しか受けてこなかったからそうなんだと思って…」


「いや、問題ないです。ただ、委員長からほかの風紀委員の人にもヒーロー部の認識を改めるように説明してもらってもいいですか?敵対しないってことで。」


「それはもちろんだ。」