「委員長って実は意地悪ですね。」
「…自分でそのつもりはない。」
「じゃあ無意識の意地悪ですか?質が悪いですね。」
きっといつもならこの流れになる前に話を断ち切っている。
それができている。
でも今日は絶不調だなあ。
もう素直に負けを認めて、その先の話をしようか。
委員長はあたしを呼びだして突きつけたわけじゃない。
むしろあたしが自ら飛び込んできたのだ。
今の話ぶりからすると、あたしがヒーロー部かもしれないという予想は前から立っていたはず。
それこそ須藤先輩の話を聞いた昨日の時点で確信を持っていた。
なのに、その時点であたしを問い詰めていない。
さらに言うと、今日の昼にあたしが来たのに追い返した。
あたしを捕まえるチャンスはいくらでもあったのに、それをしなかった。
それはつまりどういうことだ。
「委員長、あたしのこと捕まえます?」
「……できればしたくない。」
目を見ようと思ったのに、そらされた。
なんだかすれ違ってばかりだな。
「それなのに、あたしに事実を確認しようとしたのはなぜですか?違うと言ってほしかった、って感じではないですよね。」
「オレは、風紀委員会だから。」
……だから何だというのだろう。
「風紀委員会は、ヒーロー部を敵とみなしている。
でも、オレは、牧村を敵だとは思えない。だから、確認をしたかった。」
「ヒーロー部とは、なんだ?」

