それいけヒーロー部

「何かされたのか?」

「マリリンは何もしないです。」



「何かしたのか?」

「たぶん、でもそれが分からないんす。」




たぶん副会長のことだと思う。さすがにそれは分かる。

でも、なんであそこまで怒らせてしまったのかは分からない。



「あたし、人の感情を考えるとか苦手なんです。
委員長にもひどいことしちゃったし、今回のもマリリンがすごく嫌だと思うことをしたんだと思います。

でも自分ではそれがどれだか分からない。」



最初から腹の探り合いをするつもりなら相手の顔とか空気で何となくわかる。


でもそれはあくまで関係ない人というか、自分の感情が直接かかわらないときの事で、あたしがしたことによって相手がどう思うかとか、そういうのを考えるのがものすごく苦手だ。


委員長のことも、マリリンのことも、思えばかっちゃん先輩たちに対してもそうだった。

今回の副会長に対してもそう。



小学生で学んでくるはずの『相手の気持ちを考える』ってとこが欠落してるのかも。



「でもお前は、誰に対しても自分の正しいと思うことをしているんだろ?」


「あたしの考える正義が、世間一般の正義とは限らないじゃないですか。」


「それは当たり前だ。誰から見ても正義だなんて、そんなものはおそらくこの世に存在しない。」


「でも、あたしが押し付けたものでマリリンは嫌な気持ちになってる。それは良くないことです。」


「意見がぶつかること、違うこと。それは仕方のないことだ。
ぶつかった先、違った先にどう解決していくのかが大切だと思うぞ。」