「で、なんで風紀と接触しに行ったはずなのに、副会長と戻ってくるのかな?」



教室で待っていたマリリンはとても不機嫌でした。

不機嫌でも麗しいことに変わりはないけどね!



「ちょっと江橋に宣戦布告しにきた。」


「違うよ。勝手について来ただけだよ。」


「またまたそんなこと言っちゃってー。
オレとの愛を確認してきたのに、つれないんだからー」



そんなふざけたことを言いながら頬っぺたを突っついてこようとするあんぽんたんの指を掴んで関節とは逆に折りたいな、とは思うが本当にやったら事件だから我慢しておく。



ただ、その代わりに思いっきり叩き落とすくらいは許してほしいし、叩き落とした勢いで背中を思い切り殴ってしまうのも許してほしい。



「くるみ、何してきたの?まさか、本当にこいつと…」


「ないから、何もない。」


「江橋はナチュラルに先輩をこいつ呼びするのやめようね。くるみちゃんは無表情で殴るの痛いし怖いからやめよう。」


「だって副会長が頬っぺたつつくから。」


「つついたことの代償がグーパンチだとわりに合わないよ!」


「あたしの精神的な被害から考えて妥当だと考えます。」





「…なんでもいいけど、くるみの副会長に対しての態度が少し軟化したということは分かった。

つまり、副会長に言いくるめられたということだ。」



マリリンが静かな声でそんなことを言う。


あたしの態度が軟化した…?これのどこがだ?