「…投げ飛ばされて………?」


ここでまさかの振り出しに戻る!!

せっかくさっき一度やり過ごしたのに、再びピンチ到来!!




「そういえばさっき返り討ちにされたとか……」


わぁ!いらんところも覚えてやがった!



「牧村がしたのか?江橋じゃなくて?」


「江橋は後から来ただけだ。オレを投げたのはこいつ。

綺麗に投げられたからあんまり痛くはなかった。」



いらん情報をそれ以上吐くな!頼むから!



「牧村…、昔柔道とかやってたのか?」



……委員長、ナイス勘違い!



「そ、そうなんですよ!といっても、中学の時に少しだけなので、ろくに戦えもしないんですけどね?

投げるのはうまいって先生に言われるくらい、投げだけ得意なんですよー。」




あはは…柔道とか授業の一環でちょびっとやったことあるだけだわ。


しかも海先輩に習ったでたらめな喧嘩の動きが邪魔して、先生に怒られるレベルで下手だったわ。




「そうか。まぁ、お前に大きな怪我がないのであれば、それでいい。」



委員長が誤魔化されてくれたからいいとしよう。