重ね合わせて、いったん離れて、また重なって、下唇を甘噛みされた。
その間視線は合わせたまま。
目をそらしちゃダメだとマリリンの目が語っていた。
「うっわぁ…人のそういうのって見てる方が恥ずかしくなんのな。」
海先輩の声がして、途端に自分が今何をしているのかを把握した。
マリリンの肩を押して離れる。
マリリンも抵抗する気はないのか、すんなりと離れた。
「江橋、そういうのは俺がいないところでやれよ。」
「さーせん。」
絶対に悪いと思っていないぞこいつ!
「ま、ままマリリン!!今のは、いったい、」
「何って、キスだけど。」
「しれっとしてやがる!!」
「くるみ、顔真っ赤でかわいいね。」
「な、だ、え、は?」
「日本語がしゃべれなくなっちゃったね。照れてんの?」
「て、照れてねーし!」
「じゃあもう一回する?」
「しない!」
なんだかマリリンが笑顔で超怖いこと言ってくる。
え、というかなんでそんなに笑顔なの。
天使の微笑みとか、絶対にヒーリング効果高いはずなのに、今はどうしてかあたしのパワーを吸い取っていくよ。
「くるみ、なんで隠れるの。」
じわじわと寄ってくるマリリンから逃げるために、悪魔を盾にしてみた。
もう怖いものはないぞ。
「何くるみ、オレにもキスしてほしいって?それならそうと先に言えよ。」
盾が反逆を起こしやがった!
怖いものでしかない!
「え、何なんすか!二人して馬鹿になったの?」
「馬鹿はお前だろ。」

