その時の二人の顔と言ったらもう。
ぽかん。この表現がまさに正しいだろう。
そして次の瞬間には海先輩がげらげらと失礼なまでに笑いだした。
爆笑だ。
たまに『だせえ』『江橋』『先越されてるし』と言葉が聞こえてくるが、息も絶え絶えといった様子で笑っている。
なにがそんなにおかしいのだ。
あたしの初めてのチュウが奪われたんだぞ。
これは一大事じゃないのか。
「くるみ、こっち来て。」
笑いすぎて死にそうな海先輩とは対照的に、全く動きを見せなかったマリリン。
嫌われただろうか。
もしもマリリンに嫌われたら副会長のこと呪う。
マリリンに手招きされるがまま近づくと、マリリンの腕が伸びてきて捕らわれた。
体が引っ張られる力に逆らう暇もなく、マリリンの膝の上に落ちる。
「え、マリリ…ん?!」
何事かと顔を上げると、そこに待ち受けていたのはマリリンのドアップでした。

