そのあと、風紀との今後の絡みについて話し合った。
まず、生徒会は風紀委員のヒーロー部に対しての認識を改めるように働きかけてもらう。
こちらの考えを伝えるパイプとなってもらう。
それと、今までにあったもみ消しを今後しないように目を光らせてもらう。
葛西先輩はその話をしにちょうど生徒会室に来ていたらしい。
「風紀委員長はくるみに過剰反応してるような感じだったな。」
「確かに、あたしたちにはあそこまでひどい反応ではなかったよね。」
ハム先輩が女神角田庶務に同意を求める。
「そうか、委員長は女子が苦手なんじゃない。うざい絡みをする女子が嫌いなんだ!!」
「葛西先輩、それってあたしに凄い失礼じゃないっすか?」
「事実を述べたまでのこと。」
その通りですねはい。
「対風紀委員長にはくるみを抜擢します。」
「え、嫌ですよ。」
「大丈夫。江橋、海、沼田を手中に収めるくるみならできないことなんてない。」
「別に手中に収めてなんていませんけど。」
収まりきるメンバーでもないでしょうに。
海先輩は喜んで飛び出していくし、マリリンはあたしなんかが収められるようなお方ではない。
恐れ多い。
副会長はに至っては、収めたくないのであたしが自主的にポイする。
「うざ絡みなんてくるみの得意技だろ。」
「これがあたしの通常運転なんですけどね!」
通常運転がうざいって?知ってるわ!
「オレは適当に引っ掻き回していくわ。
とりあえずあいつが謝りに来たら一発殴っていいかな。」
「かっちゃん先輩、暴力はあかんですよ。
手を出したら途端にこっちが悪者にされるんですから。できる限りは話し合いで平和的に解決せねば。」
「でも今回はあいつが急に殴りかかってきたんだぜ?それはやり合うしかねぇだろ。」
「…なら仕方ないかあ。正当防衛ってやつですね。」
「そういうことにしておけ。一発の加減ができなかったのはオレの匙加減だけどな。」
「加減する気がない人は黙ってましょうね。」
「へいへい。今後はちゃんと加減してやるよ。」
かっちゃん先輩は悪役顔負けのにやりを披露して生徒会室から出て行った。
かっけーっすアニキ。