「…なんとなく、あなたたちはヒーロー部ではないのかなという気になってきました。
すみません疑ってかかってしまって。」
あたしたちのやり取りを見ていた風紀くんがため息をつきながらそんなことを口にした。
やっぱりまだ完全には警戒を解いていなかったか。
まぁ、この二人を目の前にしたら普通そうだよな。
「風紀くん、馬鹿正直に疑ってましたとか言わない方がいいと思うよ。
どうすんの海先輩が怒って悪魔のごとく暴れだしたら。」
「いや、あなたたちの雰囲気からしてきっと大文字先輩も噂ほど悪い人ではないのかなと思ったので。
お昼の時間にお邪魔してしまってすみませんでした。」
「いいえー。いいんちょーにもよろしくお伝えください。」
「お伝えしたらたぶんオレが怒られるので伝えなくていいですか?」
「あはは 風紀くんのお好きにどうぞ。」
笑顔で見送ると風紀くんはぺこりと頭を下げて去っていった。
「…どう思いますー?」
「まぁ、風紀からしたヒーローは敵っていう認識だってことは分かったな。
わかりきっていたことではあるが。」
「教えられたって言ってましたよね。
ということは、下の人たちはなんで敵対しているかわかってないんじゃないすかね。」
「そこの意識を変えることは簡単そうだな。」
「そうっすね。あとは生徒会に頼んで上の意識も変えてもらえれば…」
「敵は教師陣だけになる。」
にやりと笑い合うあたしたちは周りから見たらとても異様な光景だっただろう。
あたしたちがにやりとしている一方、生徒会室では思いもよらない方向に事態が展開していた。

