「大文字先輩は優しいんだかなんなんだかわかりませんね。」
「優しくなんてないっすよこの男は。」
「でも牧村さんには優しいですよね?」
「幼馴染の特権ってやつだな。」
そんな優しさ特権みたことねぇよ。
感じたこともねぇ。
あえて言うならば、悪魔の理不尽度が増すっていうことくらいかな。
すごくいらない特権だ。
「江橋くんも牧村さんには優しいですよね?」
「それはマリリンが天使様だから当たり前のことだ。」
「俺は別に優しいわけじゃねぇ。これが普通だ。」
「優しさを標準装備しているマリリンまじエンジェル。」
「最近馬鹿の語彙選択のセンスが馬鹿すぎて聞いててツライ。江橋、どうにかしてくれ。」
「くるみはこのままでいい。」
「イケメンなエンジェルに惚れるわ。海先輩もマリリンの優しさを少し分けてもらったらいいと思う。」
「…つまり江橋くんにとっても牧村さんは特別ってことでいいですか?」
「そういうことになる。」
そう言って微笑み、あたしの頭を撫でたマリリンはただの大天使でした。
「大天使マリリン様のご加護を受けられるということか…すごいご利益ありそう…」

