「あの人たち、いつも注意したってのらりくらりと逃げて行ってしまっていたので、昨日謝られたのには驚きました。
風紀委員のくせにヒーロー部に助けられるなんてみっともないんですが、ヒーロー部のみなさんには感謝しているんです。」
『風紀委員のくせに』『みっともない』
つまり、風紀はやはりヒーロー部をよく思っていない。
そして、それは上層部にとどまらず平委員の風紀くんにも共通認識として広がっている。
それに、海先輩とマリリンを見てあたしが『絡まれている』と判断したことから、風紀にはブラックリスト的なものが存在するのかもしれない。
「お前は、ヒーロー部はどんな組織だと思う?」
海先輩がそんなことを聞いた。
結構直球だけど、大丈夫かな?
「少し前までは、風紀の邪魔をする敵と教えられてきましたが、この前助けてもらって敵という認識は違うのかなって思いました。
敵のはずの風紀であるオレを助けてくれたということは、あの人たちはただ困ってる人を助けたいだけなのかなと。」
「なるほど。人助け集団か。」
「まぁ、そうなりますね。なんでそんなことを聞くんですか?」
「いや、他の風紀に伝えておけ。
オレは人助けなんてしねぇからヒーローなわけがねぇ。追い回すのはやめろってな。」
自分のマークを外したいだけか。
それにしたって、
「……人助けしないって、それもどうかと思いますけどね。人間として。」
「うるせぇよ馬鹿。お前だって小さいころからオレが自分中心に動いてること知ってんだろ。」
「え、自覚あったんすか?自覚あるなら直してくださいよ。振り回されるこっちの身にもなれ。」
「オレについてこれるやつだけが勝手についてくればいいんだよ。
ついてこれないなら待ってやる気もねぇ。」
「なかなかの最低マンだな。」
「んな褒めるなよ。」
「褒めてねぇよ。」

