「…すみません。
また絡まれているのかと思って、声をかけてしまいました。」
そう言って頬をかく風紀くん。
確かにこの有名人二人に囲まれてたら風紀心に心配になるわな。
「それはどうも。でも大丈夫ですよ。
心配してくれてありがとう。」
にっこり笑顔で見上げると、風紀くんはばつの悪そうな顔でまた謝罪の言葉を口にした。
「またって、…くるみ誰かに絡まれたのか?」
まった海先輩ったらとぼけちゃってー。
そうやって自分とあたしはあくまで幼馴染であり深い関わりはないですよアピールをしているわけですね。
幼馴染を心配するいいお兄さんをアピールするんですね。
はいはい合わせますよ。
「昨日2年生の先輩二人とちょっとお話ししてただけですよ。
そんな絡まれてたとか大事ではないです。」
「な、お前ただでさえ生意気で目ぇつけられやすいんだから、気をつけろよ。」
「大丈夫大丈夫。海先輩は心配しすぎですよ。」
ただの幼馴染、心配性な仲良し幼馴染。
…気持ち悪いなぁ。
「くるみ、なんかあったら俺に言いなよ。」
「マリリン、心配いらないって。」
というか言われんでもマリリンにはまるっと全てお話ししてますけどね。
「本当に仲が良いんですね。
それに、お二人ともすごく優しいですね…」
そんな二人の様子に目を丸くしているのは風紀くんだ。
どうだ、噂と違っていいやつオーラ出てるだろう。
今だけの猫かぶりだよ。
本性はただの悪魔だよ。
「あの、すみません。お二人に聞きたいことがあるんですけど。」

