翌日。
海先輩に、なに電源切ってんだ連絡とれねぇじゃねえか馬鹿とお叱りを受けた。
あたしだって切りたくて切ってたわけじゃないんだよ?
腹黒がなんかメンタルクラッシュしてくるから!と、無実を訴えると、かわいそうな子を見るような目で見られ、頭を撫でられた。
あたしの訴えが悪魔にも通じたということか。
一命をとりとめたぜ。
「風紀の御厄介になったことと、風紀にぶつかってほしいことを伝えました。」
「やっぱそうなるよな。オレもあの委員長めんどいからあんま関わりたくねぇんだよ。」
購買の前にあるちょっとした飲食スペースで海先輩とマリリンとランチタイムを楽しみながらの会話である。
「そんな話こんなとこでしていいんすか?
結構人いると思うんですけど。」
「こういうのはちょっとくらい堂々としてた方がいいんだよ。コソコソしてると逆に怪しまれる。」
「あたしと海先輩は幼馴染なわけだし、一緒にご飯食べててもなんの問題もないでしょ?」
お昼の時間の購買前はなかなかの混み具合だが、人が多すぎるといろんな音が混ざり合って大事なことが隠れやすくなる。
木を隠すなら森だ。
「しかしまぁ、弱点が女子っていうのは知らんかったわ。今までうまいこと隠してたみたいだな。」
「え、あれを隠してたんですか?
結構あからさまでしたよ。」
「あれにグイグイ接触しようなんて女子が今までいなかったんだろうな。」
「あぁ、そういう…」
あたしがグイグイいっちゃったから悪かったんすね。
本当にかわいそうなことをしてしまった。

