マリリンとの通話の後にまた腹黒副会長からの着信があった。
あんまり無視するとなんでなんでねぇなんで、とお前はメンタルがどうにかなってんじゃねえのかと思(以下略)あたしのメンタルがどうにかなっては大変なので、仕方なく着信に応じた。
「もしも、」
『やっと出た!ねぇ、なんでくるみちゃんからかけてきてくれたのに切っちゃうわけ?
ねぇなんで?
オレがかけ直してんのに出てくれないとかなんでなの?』
もう手遅れでした。
「副会長との電話では他のみなさんに話が伝わらないかなと思いまして。
副会長、ハンズフリーにしてくれないでしょう?」
『それはもちろんだよ。だって、貴重なくるみちゃんとの通話だよ?』
「なので、ハム先輩の電話で話をしたんですよ。そんで、今こうしてちゃんと電話してるんですから許してくださいよ。」
『うん。くるみちゃんなら許す。』
「じゃ、そういうことで。」
ピッと軽快な音を立てて切れた通話。
お許しを得たということで、もう用事はない。
てんてけてんてんとまた鳴り出すあいぽんにうんざりんぬ。
ちょっと静かにしていなさい!と怒りたくもなるが、あいぽんさんはただひたすらに命じられた任務を全うしているだけなんだもんな…
あいぽんさんに怒っても意味ないよな…
「まだ何か?」
『もう少し通話を楽しもうよ。』
「すみません、忙しいので。」
『嘘つきは泥棒の始まりだよ?』
「ならあなたはもうとっくの昔に泥棒さんですね。」
『くるみちゃんも、泥棒だったね。オレのハートを盗ん…』ピッ
危ない危ない、なんか変なセリフを聞かされるところだった。
変質者の電話なんか出るもんじゃないな。
もう電話が掛けられないように電源落としとこう。

