『こっちは全面的にヒーロー部に協力するんだから、そんなの許可取らなくてもいいのに。』
「いやいやそういうわけにはいかないっすよ。
いくら共闘関係にあるといっても、お互いの意思はしっかり聞き合わないと。
ヒーロー部と生徒会は縦の関係じゃなくて横のつながりなんですから、生徒会の方からこっちに要望があったらいくらでも言ってくださいね。
海先輩のことはあたしが説き伏せますから!」
マフィア兼魔王の葛西先輩はちょっと攻略がむずいかもしれないっすけどね!
『、うん。そうだね。そういってくれるとあたしたちも動きやすいよ。
あ、風紀委員の方もこっちからちょっと突っついてみるね。
この間の全校放送の件で向こうもこっちに意識向いてるし、ちょっと時間はたっちゃったけど、沼田くんが戸田先輩たちにボコられそうになった件とか、こっちにも使える話はいくつかあるから!』
腹黒がボコられそうになった件ね。
正確には腹黒がボコられそうになったところをあたしが助けてしまったばっかりにヒーロー部に入ることになった、すべての発端ね。
使える話っていうのがどんなものか少し気になったが、きっと同じような話がいくつかあるんだろう。
ハム先輩との通話を切って、次はマリリンに電話をかける。
風紀に対して動くのは生徒会になった件を伝え、いつものように無駄なじゃれ合いをして、明日一緒に映画に行く約束をして、マリリンへの愛を叫んで通話を切る。
マリリンは電話の時はいつもより声が甘くなるから耳が幸せになる。
あ、でも寝起きのマリリンは何人か人を殺めているんではなかろうかというくらい不機嫌な声だ。
まぁ、気にせずにかけちゃうけどね!

