『もしもーし?くるみちゃん?』
え、なんでこの腹黒だけ出るの?
本気会議やってろよ。
「もしもし、会議中のところお邪魔しました。それでは。」ぴっ
有無を言わさぬ早業で切ってやったぜ。
ふぅ、いい仕事した。
即座に着信を知らせる画面があたしのあいぽんに表示された気がするが、気のせいということにしてしばらく無視してみた。
てんてけてけてけててててんといまだに着信音が鳴り響くあたしの部屋。
会議中なんだから電話なんかしてないで会議に集中しろよ。
というか、なんで会議中なのに着信に気付くんだよ。
真面目に仕事しろよこの腹黒。
断固たる意志で無視し続けると、ようやく着信音が途絶えた。
10秒ほど間をあけてまた鳴り出したが、今度の相手はハム先輩だ。
着信に気付いてかけなおしてくれたのか!
「もしもし!」
『あ、出た。沼田くん、出たよー。』
電話の向こうで腹黒の声がした。
まぁ会議中だったなら同じ部屋にいるわな。
そりゃそうだ。
『沼田くんとかわろうか?』
「結構です。」
『ぶふっ 一刀両断だね!』
「お気になさらず。
あの、ハム先輩、今もしかして生徒会の会議中とかでした?」
『あ、うん。会議ってほどのものではないけど、話し合いしてたの。』
「やっぱりそうでしたか。すみません、生徒会の全員に着信残しちゃったんで、謝っておいてもらえますか?」
『それは全然オッケーよ?何、なんか用事ー?』
「あ、こっちの用事はそっちの話し合い終わってからで大丈夫なんで、気にしないでください。」
そう言うと、向こうの話し合いはもう終わったから話してもいいとのことだったため、
風紀委員長と接触したこととこれから風紀関係で生徒会のみんなに協力してもらうことがあるかもしれないということを話した。

