「で、なんで風紀室?」



授業が終わるや否やあたしに質問をするマリリン。



「本当にマリリンってば心配性さんなんだから。」



「心配だよ。お前、危なっかしいから。」



「心配してることを隠さないマリリンイケメン!」




「はいはい、いいから話を進めてもらえますかねー。」





はいはいと言いながらあたしの頭を撫でこ撫でこしてくれるマリリンに癒される。

マリリンからマイナスイオンとか出てんじゃないかな。



美しい大天使様だからマイナスイオンも出るよな。




「2年の先輩たちに絡まれて、お話ししてたら風紀の人に見つかって、連行された。風紀室って初めて入ったよ!」



「…誰に絡まれたの?なんで?」



「副会長に手を出されてる1年女子って君でしょー?みたいな感じ。

本当に迷惑っすよねー。誰って言われても、名前は聞いてないからわからんなー。」




つんつん先輩と刈り上げ先輩で覚えてしまったからそれでいいだろう。


というか、たかちゃんのツレということで、もうあまり関わり合いになりたくない。




「また副会長…」


「最近その関係で絡まれるの多いよねー。やになっちゃうわ。」


「いっぺん殴りにいくか。」



「マリリン、暴力はダメよん。」




冷静な顔で怖いこと言うマリリン。


「それに副会長を殴ったところで状況は変わらないでしょうよ。むしろ悪化するかも。

なんかね、一部の人たちの中で、あたしは副会長とマリリンに二股かけてる尻軽だと思われてるらしいのね。

それでマリリンが副会長殴ったなんてなったら、周りの人たちがありもしないこと勘違いして盛り上がっちゃうよ。」



「…それは最悪だな。」