「そこで何をしているんですか?!」
バナナ牛乳を無事ゲットして、飲みながら先輩たちと談笑していると、大きな声で話しかけられた。
声の方向に顔をむけると、そこにはこれまた見覚えのある背の低い男子がこちらを睨みつけていた。
あの顔は、前回の変な被害者くんではないか!
地味な顔立ち、平凡な黒髪。
あたしの記憶に残っていたのは“変な感じ”という特徴があったからだ。
「あ…!またあなたたちですか!
こんな人気の無いところで何をしていたんですか?!」
「あっれぇー、前回無様にオレたちにぼこぼこにされた風紀くんじゃないの。
なに、また見回り?」
その一言で、この二人をどこでみたのか思い出した。
前回あたしたちにぼこぼこにされた6人組の中の2人だ。
変質者たかちゃんのインパクトのせいで、その他の加害者の顔がうろ覚えだったのだ。
…この人ら、あたしたちにぼこぼこにされたのにも関わらず、こんなことやってんのかよ。
「一緒に風紀室まできてください。」
この被害者は風紀委員だったのか。
こんなに弱そうなのに…ってことは言っちゃダメね。
見た目で判断したら痛い目に合うのはこっちだ。
「今回は悪いことしてしてないよ?ただお話ししてただけだし。なぁ?」
「そうそう。タバコももうやめたし、弱い者いじめもしてないし。
悪いとこなし!」
タバコをやめた?
それはいいことだ!
でも、あたしに絡んできたこと、絡み方が面倒だったこと、マリリンを貶したことは悪いことだぞ!
「…あなたたちのような人が女子生徒を囲んで何をしていたのか…
今日は一緒に来てもらいますから。」
風紀くんは屈しない。
でもその言い分はちょっと偏見に固められていてあんまり好きじゃない。
実際絡んできたわけだけど、ちゃんとごめんなさいして和解したからね。
別に悪いことしてたわけじゃないんですよ。
なんだか風紀委員会の考え方の片鱗を見た気がした。

