それいけヒーロー部


それから幾日か過ぎて、生徒会にも許可をもらったマリリン作のポスターが完成した。



ちなみに学生服の5人はそれぞれあたしたちヒーロー部がモデルになっているから、一人ひとり後姿を描かせてほしいという要望に応えてモデルもした。


後姿とはいえ、モデルデビューまで果たしてしまった。恥ずかしい。





「で、これをオレたちで張り出すと。」


「羽島会長、よろしくお願いしまっす!」



放課後に集まったあたしと海先輩、葛西先輩と生徒会メンバーあとマリリン。


銀次郎と陣野くんはまだシークレットメンバーのためここにはいない。



学校内だと目立つという理由で羽島会長の家にお邪魔している。


すごく大きなお家で正直ビビっている。





「ここがオレたち生徒会と、お前たちヒーロー部の共同戦線第一歩ってことだな。」


「ま、そういうことになるな。」


「張り切ってばらまいてくるよ!」




ハム先輩は相変わらず癒し効果抜群だ。




「で、なんでヒーロー部でもない江橋がここにいるんだい?」



このみんなでこれからやっていこうぜ!という雰囲気の中で、一人空気を読まないお馬鹿たれがいる。

腹黒のっぽ副会長だ。





「副会長、エアーを読んでいこうエアーを。」



「空気は吸うものであり読むものではない。」



「うっぜぇ。本当にうっぜぇ。」



「くるみ、馬鹿っぽいからその言い方はよせ。

俺はポスターデザイン担当としてここにいるだけです。

なにか問題ありますか?」





「くるみの隣に座るなうらやましい。」




「え、沼田先輩ってこんな感じでしたっけ?」



「駒井くん、君が見ていた副会長は幻だよ。」



「そうだったんか…」




クマのような男、駒井書記がしょっぱい顔をした。


そうだよな、自分の上司でもある副会長がこんな変な男だなんて嫌だよな。





「沼田くん、正直あたしも引くわ。」

「沼田、話が進まないからちょっと黙ってろ。」




ハム先輩と羽島会長による追撃で副会長は朽ち果てた。

めでたい。