「降りてもいいっすか?」
マリリンと海先輩が元の位置に戻ったのを見て、後ろの葛西先輩を振り返って聞くと、もうちょっとこのままでいる?と逆に聞かれた。
なんでやねん。
「降ります。恥ずかしいので。」
「えー、もうちょっと堪能したかったなあ。」
何をだ、とは聞かない。
脂肪分だろどうせ。
葛西先輩の手をなんとかはがし、マリリンの横に座ると腕を引っ張られ、今度はマリリンのお膝にお招きされた。
何なのみんなして、抱っこブームなの?
「やーい、海。
江橋に取られてやんの。」
葛西先輩、海先輩に喧嘩売るとか、もうなんなのこの人。
魔王かなんかなの?
今この瞬間に葛西先輩は魔王に認定されました。
「あぁ?うっせーよ。
この馬鹿がオレの膝に乗ったらオレがつぶされるだろうが。
だから譲ったんだよ。」
「暗に自分の小ささを認めてる海先輩さすが!」
「うっせぇデブ!」
「その小学生みたいな暴言やめてくださいよ!
ちなみにあたし重くはないっすからね、平均女子よこれでも。ね、マリリン。」
「むしろ軽い。」
「マリリンったら力持ち!一生おんぶにだっこで養われたい。」
「任しとけ。」
「マリリンイケメンんん!」
「出たよ得意の唐突に始まるいちゃつき。
あのさ、話進めたいからくるみのこと返したんだけど。
話進まないならオレにまた貸してよ。」
「ダメです。くるみは貸出禁止です。」
当たり前のように物のような扱いをされているけどまぁ今更だし別にいいか。
「で、なんの話でしたっけ?」

