「生徒会との話し合いで、どうやって違反者に処分を下すかって話になったんだ。
生徒会は自分たちでって言ってるんだけど、それは理想に過ぎなくて、実際に生徒に処分を下すのは教員で教員に申し送りするのは風紀なんだよ。
しかも、教員の中でも生徒指導の担当になっている奴が中心になってそういうのは進めてくんだ。
この学校の生徒指導担当は現国の真壁。相当頭が固いし、オレらみたいな不良が大っ嫌いな優等生主義。
風紀と真壁の両方をどうにかしないと、正当な方法での処分ができないんだ。」
やっぱり生徒会だけでは無理か…。
学校は組織として動いているから、どこか一か所が改心したところで、すべてを一気に変えることはできないんだろうな。
「だから、当分このままの方法でやっていくことになる。
それで、正当な処分をするためにも、これからは風紀と生徒指導との戦いになっていくと思う。」
生徒会、風紀、教員の3つの歯車が正常にかみ合わない限り、違反者を正当に処分することは叶わない。
「きっと、あっちは自分たちの汚れを露呈させないために、オレたちを必死で捕まえようとするだろう。
もしも捕まったら最後、オレたちが今までしてきた制裁も明らかになって、下手したら退学なんてことにもなるかもしれない。」
「え、で、でも、こっちにだってそれなりの情報と事情が…。」
「くるみ、考えてみろよ。
向こうはそれぞれ一回ずつの違反だ。
でもオレらはそれを毎回力で粛清してきた。
一回の違反なら謹慎で済むかもしれないが、回数を重ねた脅しは謹慎程度じゃ済まねえだろ。」
…あたしたちがやっていることは力に訴えた制裁だ。
単純に暴力事件として取り上げられてもおかしくない。
もちろん、あたしたちから手を出すことは決してないし、必要以上に力は振るわない。
話し合いで済むときは話し合いで解決している。
でも見る人によってはただの暴力だ。
それは逃れようのない事実である。

