あたしの宣言を聞いて、マリリンと副会長は同時にため息をついて脱力した。



でもマリリンはそのあとにあたしの頭を撫でてくれた。

うれしい。





「まぁ、そういうことなんで、くるみに絡むのやめてもらえますよね。」



「ふふ 揺らがないって言いきられると、どうしたって揺らがせたくなるよね。

オレ、そんなに簡単に諦めたりするような人間じゃないから。せいぜい頑張って番犬でもしてることだね。」




そう言った副会長もあたしの頭を撫でてもと来た道を引き返していった。


副会長に撫でられた頭を触りながらその後姿を見送っていると、頭にあった手をマリリンにつかまれた。





「なに簡単に触らせてんの。」



「いや、あれは避けようがなかったでしょうが。」



「ダメ。避けろ。」



「そんな瞬発力ないっすよ。」



「秘められし力を開放しろ。」



「そ、そんなことしたら、この学校ごと吹き飛ばしちゃう……!この力は、それくらい巨大でコントロールが効かないの!」



「俺が受け止めてやる。だから…」




「ちょっとちょっとー。

くるみと江橋って本当に唐突にバカみたいな寸劇始めるよね。

見てて面白いからもっとやってほしいけど、先輩たち呼んでるからいったん終幕してもらっていい?」



マリリンと楽しい小芝居をしていると、壁の陰から銀次郎が現れた。


バカみたいな寸劇と言われた気がするが、お馬鹿代表の銀次郎に言われるのはちょっとムムム顔をしてしまう。