難無く3人とも赤点を免れて夏休みに入った。
部活のない3人だからこれと言って予定はない。
寝て起きて食べてのくりかえしになるだろう。
意外にも3人は7月中に課題を終わらせて8月いっぱいはフリーだ。
そして、6月に約束していた『海』に行く日は8.1日だ
この日は今年の夏で最も暑いと言われていた。
そんなことをニュースなどで言ってるが夏休みに入って何度聞いたことか。
無事に海に着いた3人だが海は沢山の人でいっぱいになっていた。
場所を確保できるスペースは幾つかあるが迷子になってもおかしくないくらいの人で賑わっていた。

ア「うおおおおおおおおおおおおおおおお!
着いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ソ「アオイうるさい。 一緒にいるこっちが恥ずかしい」
ウ「そうだよバカ」
ア「海だぁーーーーーーー!!!!」
ソ「わかったからうるさいってば!」
ウ「そうだよバカ」
ア「はい。」

ソ「おれ残ってるから海行ってきてもいいぞ」
ア「流石ソラ様!!!!行ってきてきます!!」
ソ「おー」
ソ「ウミは行かないのか?」
ウ「僕泳げないよ?」
ソ「(´º∀º`)」
ソ「海行こうって言ったのウミだよね?!」
ウ「少しでも涼しくかるかなぁって」
ソ「よく今もパーカー着てる奴が言うよな」
ウ「これ薄いから大丈夫」
ソ「え?何が大丈夫なんだい?」
ウ「暑さ対策してるよ」
ソ「突っ込むのも疲れてきた…」
ウ「僕残ってるからアオイと遊んできたら?アオイ危なっかしいから」
ソ「あーそーだな、でもかき氷食べた過ぎて離れたりするなよ」
ウ「みんな戻ってきてからにするから大丈夫だよ」
ソ「そーか、なら行ってくるぞ」
ウ「行ってらっしゃい」


ソラとアオイが海に入ってるのを眺めていたウミは微笑んではいたもののどこか悲しそうな表情も浮かべていた。
ソラとアオイはそんなウミには全く気付かずにじゃれて遊んでいる。
いや、ソラが一方的にアオイにイジられてると言った方が正しい。
一生に一度しか見ることができないい『今』をウミはカメラでその風景を捉えていた。
この3人で過ごせるのも残り8ヵ月。
来年の3.9には高校の卒業式だ…。




ウ「あと8ヵ月かぁ…。」