中学1年生 3月、私はインド、バンガロールへ転勤した。慣れない学校慣れない言葉、すべてが私にとって初めてのことだった。

そして学校の友達関係も馴染むことができなかった。

私は日本にいた頃からあまり友達に馴染めない、ハブかれる存在だった。

私はみんなよりも行動が遅かった。よく何を考えてるのかわからないと言われた。

それに思ったことをすぐに口に出してしまう嫌なくせがあった。

いわゆる"天然"というやつだ。

天然嫌いの人はかなりいると思う。

私は毎回そう思いながら言葉や行動に気をつけていた。

それでも気が抜けるとすぐにこの私にしがみついて離れない"天然"というやっかいものが出てきてしまうのだ。

だから私は友達と関わらないようにして生きてきた。こんな悲しい思いするくらいなら人と関わるのをやめたほうがマシだ。

そう思っていた。

だから私は引越し先のここでも人との関わりを最小限にして生きていこうと思っていた。

初めの挨拶はしっかりスパッと済ませ、自己紹介はさらっと表面だけ。

でもそれがこの後長々と私をつきまとう嫌な過去になってしまうなんて、このときの私には付くこともできなかった。