「なにしてんだよアイツ。」

高宮翔はイラついていた

時間は1時半をまわっている


ユウのやつ
自分から待ち合わせの場所も時間も指定しといて当の本人が30分も遅れるって一体どうゆうつもりなんだよ。






昨日の夜_


ブブブ ブブブ

翔の携帯のバイブが部屋に響いた
電話か?

―上木悠璃―


ユウからだ。

ピッ

「もしもし」

「あ、翔ちゃん?」

「おぅ、なんだどうした?」

「あのさぁ、いきなりだけど
 明日って翔ちゃんなんか用事
 とかある?」

「いや、別に」

「良かった。
 じゃあさ、
 明日の昼1時にいつもの大学
 の側のファミレスに来てくれ
 ない?」

「いいけど。
 なんだよ、いきなり」

「いや、ちょっと話したいこと
 があってさ…」

「話?今電話してんじゃん!」

「直接会って話したいことなん
 だよっ!」

…?
「分かった」

「じゃあ明日っ」

「あぁ、うん」

ブチッ

「ってちょっ…と」


おいおいなんだ?
いきなり電話してきたかと思ったら一方的に切りやがって。

まぁいいか。
明日、いつものファミレスに1時だよな。