あなたへの精一杯

ガラガラ…

休み時間中とだけあって、教室に入ってもあまり注目されなかった。

席に着くと

「ちょ、梓なしたの?病院?」

と心配そうに私を見てくるゆっちゃん

「あは…」

軽く流す私。

「なになに!きになるんですけどー」

ゆっちゃんになら話してもいいかな…
いや、でもなー

「ううん、なにも!」

「ふーーーん!」

私の隅々を見渡すゆっちゃん

そしてなにか気付いたらしい。

私の近くに来て匂いを嗅ぎ始めた

「な、なに。」

「あんた、誰かと会ったでしょー」

とドヤ顔のゆっちゃん

「はい?!」

「匂い。いつもの梓となんか違う。」

「お、お母さん、洗剤替えたのかなーアハハー」

うまく誤魔化そう。

「いや、いつもの梓の香りと誰かの香り混ざってる」

ゆっちゃん、昔っから嗅覚いいからな…

きっと、さっき岡崎先輩に抱きつかれた時のだろう。