あなたへの精一杯

はぁ。
またゆっちゃんと帰れない放課後

「まゆりちゃん、かえらない?」

「帰ろ!あれ、今日ゆいなは?」

「あー。」

私とゆっちゃんはセットってイメージが強いらしく、こうして誘うとよくそう聞かれる。

まぁ、まゆりちゃんと帰るときはいつもゆっちゃんもいるし。

「今日はバラバラなの。」

笑顔でそう告げると「そっか」とまゆりちゃんが笑い返してきた。

 ̄ ̄ ̄ ̄
下駄箱のところにつくと

「花野」

懐かしい声。

トーンが低くて

なのに落ち着く。

透き通っているみたいで

本当に綺麗な声。

私はゆっくりと後ろを振り向いた

「岡崎先輩…」

そこには制服のポケットに手を突っ込んで立ってる岡崎先輩。

私は涙が溢れそうで目をそらして
そっけなく
「なんですか?」
と聞いた

「話がある」

私の顔を真剣に見つめる岡崎先輩

「はなし…?」

「あぁ。」

話なんてだいたい内容はわかる

「あの…私…友達待たせてるんで…。」

「なら、明日1時限、2時限サボる気で屋上来い」

「はい?」

「用はそれだけ。」

「え、あ、の!?」

「梓ー?」

「…あ、まゆりちゃん…今行くよ」