あなたへの精一杯

「いや…いいの。なに?」

「あの子、よく岡崎翔也と一緒にいるんだ。
この前も街中を二人で歩いてるの見た。」

「へぇ。」

「いや!でもね、岡崎翔也さん恋できないし…きっと何かの間違いだと…」

「ハハッ。何言ってんの?
それじゃ、まるで私が岡崎先輩のこと好き…みたいじゃん。」

「梓…」

「あーぁ!さっ!ドーナツドーナツ!」

「梓。」

「あ、ゆっちゃん。、これ美味しそう」

無理に作った笑顔は、きっと何度も見てきたゆっちゃんには分かってると思う

「あ。」
ドーナツを選んでる私に気付いた岡崎先輩

そして静かに
「よっ。」
と声をかけてきた

私はあいさつした方がいいのかと迷う。
すると
「翔也!」
と、さっきの女の人が岡崎先輩に駆け寄った。

しょうや…岡崎先輩の下の名前。
親しいんだな…

私は戸惑い、目を合わせず礼をして、走った。
ゆっちゃんの「どこにいくのー!」
という声もお構いなしに