暗い中、二人で過ごす。


昼間にデートしてみたいっていう願望は大きい。


だけど、この時間は幸せ。


この時間だけ自分の状況を忘れさせてくれる。


乃愛のことを考えなくていい。


でもふと我に返ったとき、私はとんでもないことをしているんじゃないかと思う。


友達を裏切る行為。


乃愛を見るときはいつも苦しくて仕方ない。


私はこの笑顔に平気で嘘をつく。


「くるみっ!」って笑顔で呼んでくれる乃愛を裏切っている。


乃愛に申し訳なさを感じているけど、この関係はやめられない。


だって恭也くんのこと好きだもん。


乃愛と同じくらい。


ううん。


乃愛よりも何倍も。