「乃愛、ありがとう。ごめんね、急に呼び出したりして」


美羽がいつもの真顔のまま恭也くんに声をかける。


恭也くんは美羽の威圧的な態度に少しビビっているように見える。


美人が怒ると迫力あるからなー。


「あ、座って」


恭也くんは椅子を引いて座った。


その前に美羽が座る。


私と乃愛は窓際に椅子を持ってきて添うように座った。


「何で呼び出されたかは分かるよね?」


美羽はにっこり微笑む。


美羽のその笑みが怖い。


黒いというか何というか…。


あれだけ恭也くんを見て高鳴っていた胸は全く。


微動だにしない。