私の机の上には大量のゴミ。


ゴミ箱をひっくり返したんだと思う。


私はそれを掴んで、ゴミ箱に戻す。


近くにいる女子が「くっさ」と笑いながら言った。


乃愛はまだ来ていない。


「乃愛、可哀想だよねー」


「ほんと、ほんと」


「仲のいい友達と彼氏が浮気してるとか」


「是永さん、調子乗りすぎー」


歯を食いしばって耐える。


女子の集団からある物体が飛んできた。


それは私の顔に当たった。


「いたっ」


それはテニスボールだった。