すると海斗は私の頭を撫でた。


クシャクシャに。


「わ、ちょっと、髪の毛、ぐしゃぐしゃになるって!!」


「あー、ごめん。嬉しくてつい」


「ついって…」


私たちは顔を見合わせて笑った。


さっきまで降っていた雨はいつの間にか止んでいた。