嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~

乃愛の声。


恭也くんの顔。


すべてが忘れられない。


それどころか脳裏にこびりついて取れない。


嫌というほどフラッシュバックしてくる。


忘れようと思えば思うほど、どんどん再生される。


さすがに夢には出てこなかったけど。


乃愛を見ると、嫉妬で狂いそうになる。


睨みそうになる。


この醜い感情の行き先はなくて、ずっと心の中をぐるぐるぐるぐる。


巡って巡って巡る。


何か黒いものが心の中、一帯に広がっていく。


そのせいで気持ち悪い。


こんなこと考える自分が気持ち悪い。