嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~

「…ごめん。…俺、何も知らないのに言い過ぎたよな」


聞いたこともないような弱々しい声。


「ううん。全部、私が悪いし。私が欲張りだから」


「何かあったら俺でよかったら言って。相談くらいしかのれないけど」


腕を掴む力が弱くなる。


「ありがとう」


私はそのまま通り過ぎた。


掴まれていた腕は何事もなかったかのように離された。


この日は春山くんの優しい笑顔は見れなかった。


そして外では突然雨が降りだしていた。