「好きです、付き合ってください」


「俺、彼女いるんだけど」


凛とした女の子、正直な感想はどストライクでした。

明るい茶色で目は綺麗に透き通ってる。

身体はまさに、ボンキュッボン。



「知ってます、暫くの間…私の彼氏になってください」



絶対やばい子だ。

何で?俺彼女いるって言ったよね!?


「お願いします、暫くの間だけでいいんです」


暫くの間って…。

とりあえず俺は彼女に相談する事にした。


「良いよ、別に…少しの間だけだよ?」


あっさり了解しやがった。

少しは取られるかもしれないって悲しめよ!


「彼女いるって言ったんでしょ?だったら別にいいわよ、でも」


黒い笑みに一瞬で変わった。


「心移りなんてしたら許さないから」


心移りなんて…絶対しない。

俺が好きなのは夢叶だけだから。

それに、こんな変人なんかに…。


「先輩の家は何処ですか?待ち伏せとかしたいので教えてください」


それ世の中で言うストーカーだから!

堂々とストーキング行為しますって奴ホントにいるんだな。


「なんか、お前…道迷いそうだから。俺の事送ってくれる?」


「今日…ですか?」


当たり前の事、何聞いちゃってんの?

当たり前と答えたらコイツは今まで笑いもしなかったのに満面の笑みで笑った。

この時俺は不覚にもドキドキしてしまった。


「では、半径1メートル以内で後ろをついていきます」


「それこそ犯罪行為だから!」


そういや、コイツの名前知らないな。