「好き。好きだよ、ゆう。」 「な…に、言ってんの拓実…。」 抱き締められてる腕に、力が入る。 うそ…、うそ…。 「俺、ずっとゆうしか見れなかった。」 『〜♪』 待ち受けに光る、『夕輝』の文字。 「あ、あたし…電話、出なきゃ。」 机の上の携帯に手を伸ばしたとき…。 ぐっ。 「痛…っ!拓実…、痛い…!」 手首を掴む力が、どんどん強くなる。 「出んな。」 ガシャッ…! 携帯が落ちる音と共に、あたしたちは床に倒れた。