「私ね大好きで憧れな人がいたの。真生たちと同じ学校ってのもあったんだけど、その人がいたから今の高校に入ったの」
「それは空手の………??」
私はこくんと頷く。
真生の話をすると思ってたんだろう。
私の話から始まったとき少し動揺していたが、それでもちゃんと耳を傾けてくれている。
「名前は…………、小菅敬大。総兄と同じ学年だよ。普通科だけどね」
「小菅、敬大………」
一応頭をひねらせているみたいだけど、やっぱりわからなかったらしい。
まぁ無理もない。
転校してきたし、校舎もちがうから。
「ここらへんではね、負けなしなくらい強いの、空手」
そして人呼吸おいて、
「そんなね、憧れの人がある日突然私の前に現れた」
と言った。



