そして帰ろうと思ったのだが………、



「しまった………」



出口は道場のほうだ。



今はとにかく一人になりたかった私は、


考えぬいた末、更衣室の窓からそっと抜け出すことにした。


でも靴がないので窓から裸足で入り口に周り靴をはいて、今度こそ本当に帰ったのだった。

帰りながらいろいろ考えたが………、



分かっているのは


もうじき嵐がやってくる………


それだけだった………。