運命をさがして

「今の話、だれにも言うなよ。」

唇に人差し指をあてる恭。

かっこいい。

「うん。分かってる。」

あとは普通の話をしている間に、家の近くの分かれ道に着く。

もうちょっと一緒にいたい。

少し引き延ばすか。

「ねえ、きょ、篠本君。あのさ・・・・」

「お前さー、おれと中学一緒だった?」

え?思い出した?

「なんで?」

「だって、恭っていいかけてるし。なんか、覚えがある。忘れてない部分もあるし。」

「うん。わりと仲良かったけど。」

本人が思い出して言ってるんだから、認めてもいいでしょ。

「やっぱり。久しぶり。」

その笑顔、反則だ。

「おれ、変わったろ。」

まあ、茶髪だしね。

「うん。性格は表面的にだけっぽいけど。」

「じゃあさ、おれが好きな子の正体って分かっちゃったりする?」